インタビュー 第1回 兄ちゃん

Profile
ニックネーム:兄ちゃん
生年月日:1971/1/28
ポジション:MF・DF・GK どこでも
背番号:11
身長:167cm
体重:60kg
血液型:がた型
表彰歴:
2000年インパクトプレー賞
2003,2008年最優秀MF賞
2003,2004,2006年アシスト王
2009年最優秀選手賞

「昔はMFという言葉にこだわりがあったが今はない。
今はサッカーをできるってこと自体が面白い」

テラ (以下 T):今日は時間をつくってくれてありがとう。徹子の部屋ならぬ「たけしの部屋」へようこそ(笑)インタビュー企画ということで兄ちゃんが第1回となりますが、よろしくお願いします。

兄ちゃん (以下 N):なんでも聞いてくれや。

T:それでは兄ちゃんがキャバリーノに加入した時のことについて聞かせて下さい。

N:俺が25歳のとき、弟(ひろし)から今度サッカーの試合があるから出てほしいという言葉がきっかけでキャバリーノに入ることになったと思う。
当時テラがひろしと仲が良くて、テラがサッカーチームを作ろうとしていることは知っていた。
テラや池ちゃんがグラウンドで練習しているところに行ったときに、ものすごく無愛想な感じで応対されたことはめっちゃ覚えている(笑)
正直その時の印象は良くなかった。あまりはっきり覚えていないが、その後練習は時々参加していたが、試合(敦賀市リーグ)にチームが参戦することになって自分のユニフォーム(当時は背番号16)を作ったことがきっかけでキャバリーノに加入したと思う。

T:兄ちゃんがサッカーを始めたのはいつごろから?

N:中学生の頃、サッカー部はなかったから、自宅近くで近所の友達と実家のブロック塀をゴールに見立ててボールを蹴って遊んでいたよ。隣の家の鉄板がボコボコになったのを覚えている。今でもそのボコボコの鉄板は残っているよ(笑)。高校生になってサッカー部に入部し練習を積んでいたが、試合では過去に手術した病気を理由に出してもらえず、自分よりも上手くない選手が試合に出る状況が嫌になり、また、進学クラスだったため勉強も頑張らないといけないという理由で1年程で部活は辞めてしまった。
今になって思うと、試合に出してもらえない理由は納得できるが、当時はまだ子供だったから納得できない部分が大いにあったな。

T:その当時や現在で兄ちゃんが好きなサッカー選手や注目している選手はいた?

N:昔はテレビでサッカー放送はワールドカップぐらいだったから、その当時はマラドーナ(アルゼンチン)やリトバルスキーやルンメニゲ(共に西ドイツ)が好きだったな。特にリティ(リトバルスキーの愛称)は好きだったな。今現在は好きな選手や注目しているサッカー選手は特にいないな。

T:子供の頃の将来の夢ってなんだった?小学生や中学生、高校生のころで夢は違っていた?

N:小学生の時は宇宙博士だった

T:なんよ宇宙博士って(笑)

N:宇宙のことは田畑に聞けっていわれるような人や(笑)
望遠鏡を覗いて、とにかく宇宙のことを研究したかったけど、母親に望遠鏡をねだっても全然買ってもらえなかったことを覚えている。

T:中学生の頃は?

N:中学のときは小学校5年の時にかかった病気のために養護学校にいたから、夢も希望もなかった(笑)

T:なんで夢も希望もないの?

N:クラスメイトに体の弱い子等が沢山いて、その子達が色々な理由で年に数人も亡くなっていくのをみていたら夢も希望も持てなかったわけよ。

T:高校のときは?

N:高校に入ったころは自営業、喫茶店のマスターになりたかった。店の中にビリヤード台を置いた感じの。
そして店閉めた後に仲間と一緒にビリヤードしたりして(笑)

T:それからは?

N:英語の成績が抜群に良かったから、旅行会社に入ってツアーコンダクターみたいな仕事に就こうと考えていた。大学(外国語学科)1、2年の頃まではその進路にむけて順調にいってたが、高校の頃に勉強ばかりで遊んでなかった反動から、大学生活で遊びすぎて進路をいつのまにか見失った(笑)

T:話題を現在に戻します。最近の休日は何をして過ごしてますか?

N:休日はなるべく設けないようにスケジューリングをしている。仕事の関係上、土日にお客さんと会う機会を設けている。

T:仕事大好き?

N:けっこう好き。逆に平日の方がのんびり休めるときがあって、飼っている犬(りゅうのすけ)と戯れたりして過ごしている。

T:もし1週間仕事しなくて自由にしていいってなったら、何をする?

N:一人旅をする。国内を普通列車で旅をして、例えば海沿いを列車に乗って旅をしていて、
ふらっとこの駅で降りてみようみたいな一人旅をしてみたい。

T:ひとりって寂しくない?

N:一人の方が相手のことを気を使わずに自分の好きなように計画できるからね。

T:外国語学科だったのだから海外旅行は?

N:外国に興味ないもん、日本がいい。食べ物とか色々な面で楽だから(笑)

T:(笑)今のマイブームは?鉄道マニアだっけ?

N:鉄道じゃなくて新幹線マニア!最新のN700系A(エース?)に乗りたい。マイブームと言えば
ヴィックスドロップにはまってる。

T:何味のヴィックスドロップがすき?

N:オレンジ味がいちばんトータルバランスがいい。

T:他には?

N:熱血カルビ!!(焼肉屋)

T:(笑)今日また行こっか!?
サッカー以外の趣味っていうと?

N:カメラやなぁ・・・。

T:写真を撮ることの面白さって?

N:カメラはねぇ文章にしなくてもストーリーを見てる者に訴えられるのよ、自分の想いとか。
撮ればいいってもんじゃない、角度を変えたり、光の加減とか背景を変えることで全然綺麗に見えたりする。そういうことを考えて作品にすることが面白い。

T:兄ちゃんがこれまでに撮った最高の1枚を見せて欲しい。
→(携帯電話の画像フォルダにある数々の写真を見せてくれる、確かに作品といえる素敵な写真がある)

T:趣味の話を色々聞けたということで、話をサッカーに戻します。
兄ちゃんにとってキャバリーノというチームは?チームのことは好き?

N:好きじゃなかったら十何年もいないよ(笑)

T:どういうところが好き?

N:単純に「フレンドリー」ていう一言以上に、サッカーをみんなで楽しむという主旨があって、
よそのチームみたいな勝利至上主義ではなく、サッカーを全員で楽しむという主旨をチームとして
プライドを持って続けているところかな。そこはある意味代表のテラが凄いと思っているけどな。

T:
ありがとう、嬉しいやん。
チームの中で仲がいいのは?

N:やっぱテラかな。でもキョ-ジュンとか岸ちゃんとかも長年の付き合いだし、
だいたい同年代だから分け隔てなく仲がいいと思ってる。

T:自分が得意としているプレー、自信があるプレーは?

N:ちゃんとら(笑)、ちゃんとトラップできるって略な。

T:チャンピオントラップじゃなかったっけ?(先日シニアフットサルで優勝したから)

N:(笑)それ以外には、ある程度離れた場所でも精度の高いパスを出せることかな。

T:かつてはセンタリングマシーンと呼ばれて右サイドに君臨してたよね。

N:だいぶ昔の話だけどね(笑)最近はディフェンスのポジションをすることが多いから、抜かれない
ようにする術は身についてきたと思う。ポジションや距離感とか判断が良くなってきたと思う。

T:兄ちゃんの現在のポジションって?

N:キーパーやろ(笑)

T:確かにキーパーをすることも時々あるけど本職じゃないでしょ。

N:昔は「MF」という言葉にこだわりがあったけど、今はそういうのがない。後ろ向きの話ではなくて、サッカーをできるってこと自体が面白いかなって思えてる。若い子にやりたいポジションをやらせてあげて、自分は空いた所に入ればいいと思ってる。
若い頃(30歳前半頃)はハーフ「MF」でやりたいって気持ちが強かったけど、今は本当にどこでもやるよ

T:苦手なプレー、自分でも下手だと思うプレーは?

N:1対1で抜くことかな、昔よりスピードがなくなってるから。

T:でも練習みてると結構1対1を仕掛けて抜いてるイメージだけど?

N:しんどいやん1対1って、ドリブルがしんどい。ドリブル多用すると体力が大きく減ってその後のプレーが続かないだろ?だから最近は前の方のポジションでドリブルでいってシュート決めるみたいなポジションにはいかないな。

T:練習で意識して取り組んでいることは何かある?

N:ゲーム中疲れが溜まってくると周りが見れなくなってくるけど、そうなってもちゃんと周りを見て、状況に応じたプレーを選択できるように心がけている。
また、周りが見れていないプレーをしたチームメイトにはその都度周りを見て選択肢を複数もつことの大切さを指導している。

T:完全にベテランの言葉ですね(笑)

N:ベテランやわ!!

T:兄ちゃんが思うサッカーの魅力とは?

N:それはもう11人とベンチのメンバーも含めて一体になれる感じかな。それとバスケットボールと違って大きなゴールにボールを蹴りこめるというストレス発散的なところも魅力。

T:でもサッカーっていう競技はなかなかゴールって決まらないよね?

N:まぁなぁ。でも、広大なフィールドで小さいボールを蹴りあえる、場所さえあればすぐできる、オフサイドとかややこしいルールはあるけど、基本的に手を使わずに足でボールを蹴ってゴールを奪い合うというシンプルさも含めてサッカーの魅力だな。

T:最後になりますが、今後の意気込みや目標、そして兄ちゃんファンに向けて一言お願いします。

N:ファンってどこにおんねん!

T:俺にはわからんけど、兄ちゃんの隠れファンはいるはず。

N:目標は50歳を過ぎてもサッカーを続けてること。ただし若い子に一緒に混じってするのはきついから、シニアというカテゴリーで活躍できたらいいなと思う。
心配なのはキャバリーノというチームがどこまで続けられるかということ。テラが万が一続けられなくなった場合どうなるかという不安がある。俺の中ではキャバリーノっていうチームはもう人生なんや。

T:それは俺のセリフなんだけど(笑)キャバリーノは俺の人生をかけた宝物だからね。
兄ちゃんもそういう風に思っていてくれてるのは本当に嬉しいよ。

N:俺も25歳からチームに関わってきて、社会人になって一番おいしい時期をキャバリーノと共に歩んできているからね。
こう思っているのは俺だけじゃないと思うよ、ごんとか昔から一緒にやってるメンバーもきっとそう思っていると思う。
キャバリーノっていうチームがどれだけ続けられるか分からないけど、1年でも長く続けることが今の目標かな。

T:兄ちゃんファンに一言をお願いします。まあファンに限らずキャバリーノを応援してくれている方々にメッセージを。

N:そうだな・・・今までキャバリーノを去って行ったほとんどの人がいいチームだったといってくれている。
チームに携わってくれる人、プレイヤーだけでなくその奥さんや家族もそうだし。
奥さんや家族にはメンバーがチームに入っていることでなんらかの負担をかけてしまっていることもあると思う。サッカーのために家族サービスをしてもらえない時があると思う。
でも旦那さんや彼氏がサッカーを続けることで仕事のストレス発散とか、生きていく上での楽しみにまでなってることを理解して支えてあげて欲しいと思う。そして長いことチームにいられるよう協力してあげて欲しいと思う。

T:からのっ!?

N:かといって旦那さんや彼氏がわがままを言うだけではなくて、家族サービスもちゃんとできるようにチームとしてイベント(バーベキューとか)をして、家族ぐるみの付き合いができる様なチームであればと思う。

T:からのっ!?

N:もうないわ!!

T:以上でインタビューを終わります。兄ちゃん今日は有難うございました

N:かたいな・・。


                 2013/02/11