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Profile
ニックネーム:ごん
生年月日:1973/3/1
ポジション:FW・MF・DF・GK
背番号:9
身長:169cm
体重:69kg
血液型:O型
表彰歴:
2001年インパクトプレー賞
2000,2008年アシスト王 |
「所属は何かって聞かれたら『キャバリーノ』って言いたい。
自分の肩書きはキャバリーノの監督」
テラ (以下 T):今日はありがとうございます 。インタビュー企画兄ちゃんに続き第2回目ということで、チームの監督という肩書きを持つごんのお話を聞きたいと思います。よろしくお願いします。
ごん (以下 G):ナンバー2の次は監督ってことな(笑)
T:それでは早速質問ですが、キャバリーノに加入したのはいつ頃でしたか?加入のきっかけは?
G:俺が25歳のとき、たしか市リーグ開幕前の春ぐらい加入したと思う。きっかけは友達のきょうじゅんとスキーに行っていたときに、サッカーのチームの人数が少ないから入ってくれないか?と誘われたのがきっかけ。冬しか運動してなかったから、体力作りにはいいかなと思って・・・。
少し遡るとキャバリーノができたくらいの年に、きょうじゅんや岸ちゃんに誘われて敦賀短大のグラウンドでの練習に1回参加したことがあって、その時はもうこんなしんどい事は二度とやるかっって思った(笑)
自分はもともと野球が好きで、野球のチームを作ろうとしてた時期があった。でも人数を集めるのが大変だったり、発起人の一人が九州に転勤になったりで上手くいかず作れなかった。そんなときにきょうじゅんに誘われてキャバリーノに入ることになった。
T:もしその時に野球チームが上手く作れていたらサッカーしてなかったかもね。きょうじゅんとは仕事が一緒だったんだよね。
G:そうそう、同じ会社で、同じ歳ぐらいがきょうじゅんと岸と自分の3人だけだったから仲が良くてスキーとか行ってた。
きょうじゅんは一つ年下だけど会社では先輩だったから、「たちばなさん」って呼んでたし、きょうじゅんには「もりっ!」って呼ばれてた(笑)
T:キャバリーノに入るまでサッカーには興味なかった?
G:ちょうどその年は98年フランスワールドカップの年で、ワールドカップ最終予選の第3代表決定戦「ジョホールバルの歓喜」で初めてサッカーの試合をフルで見た。それまではスポーツニュースのダイジェストでは見ることがあったが、最初から最後まで通して見たのはその時が初めてだった。その時にすごく興奮してサッカーに興味を持ち始めてはいた。
T:その試合を見たことからサッカーいいなって思い始めたんだ。
それまではサッカーをしたことはなかった?
G:体育の授業とかを除いてはチームに入ってからだな。
T:体育の授業とかでやったサッカーは面白いと思わなかった?
G:高校に入るときぐらいまではすごく体が小さくて、足も遅かったから皆についていけなくて、ゴールを決めたりドリブルをしたりはなかった。でも体が小さくてもディフェンスのポジションでがつがつボールを奪いに行ったりするのは好きだった。
小学校の高学年になると週に一回クラブ活動があって、その時のクラブ活動は体を動かすのが好きだったからサッカー部を選んだ。
T:お~!!サッカー部出身やん(笑)
G:(笑) 冬は校庭に膝くらいまで積もっててもその中でサッカーをしてた(笑)
T:ごんが思うサッカーの魅力は?
G:一番は誰でもできるってことかな。野球は基本的にキャッチボールができないと難しい面があるけど、サッカーは足でボールを蹴るってことは誰でもできるやん。ボールを蹴ることができれば、何かの拍子にゴールを決められることもできるってところが誰でもできるスポーツといえるし、そこが一番面白いと思う。
そして技術を磨いて突き詰めていけばもっと面白くもなる。
それから、人数の制約があまりないところもいいと思う。公式戦は別として、例えば、10人いれば5対5でゲームができるし、12対12でもありなところが面白いと思う。基本は手を使わずにゴールを奪い合うっていうシンプルなルールだから誰でもできるってところもサッカーの魅力だと思う。
T:テレビ等でサッカーの試合を見ることは結構ある?
G:夜中にわざわざ起きて海外のサッカーを見ることはないけど、土曜日にJリーグ中継が放送されていた見ることはあるね。それと日本代表の公式戦、テストマッチじゃなくて公式戦は代表のユニフォームを絶対着てテレビを見る。
T:公式戦と親善試合ではやっぱり違う?
G:公式戦は勝たなあかん試合だから、見るほうも気合が入るし、気持ちを表すためにユニフォームを着て応援する。
T:なるほど・・・。
ところで、色々なサッカースタイルがあるなかで、ごんが好きなサッカーはどういうスタイルが好き?例えばFCバルセロナみたいなショートパスを繋ぐサッカーだったり、カウンターを主体にしたサッカー等色々あるけど。これはごんが監督という肩書きをもってるからこそ聞いてみたい。
G:基本的にスタイルっていうよりもチームにいる選手の持ち味を一番活かせるようなサッカーがいいと思う。試合毎に集まれる選手が違ったりするから、その時の選手でやれるサッカーは変わっていくと思うから、スタイル、戦術に拘るよりも選手に応じてやり方を変える方が面白いと思う。
T:プロサッカーチームだと監督がやりたいサッカーのスタイルに合わせて選手を集められるけど、うちのチームでそれはできないからな。
G:だから、練習では選手の得意なプレー不得意なプレーを理解できるように観察してる。
T:一応監督としてちゃんと見てるんだね。
それでは監督という立場のごんではなく、プレーヤーとしてのごんにお聞きしますが、普段の練習で意識して取り組んでことは何かある?
G:最近はなるべく左足を使うようにしている。サッカーに限らず、スポーツは練習をすればするほど体が勝手に動くようになると思う。これまでの経験から、相手に左足で蹴られたボールに対しては反応しずらかったので、自分も普通に右足で蹴るよりも左足で蹴った方が相手に反応されにくいと思って取り組んでいる。
T:なるほど・・俺にはその感覚がちょっと分からないな・・・。
それで、その練習の成果はでている?
G:以前よりも自然に左足でのキックができるようになってきたと思う。
T:他には意識して取り組んでいることは?
G:以前はドリブルをほとんどしなかったけど、最近は意図的にドリブルをするようにしている。
T:(笑)そうだね、最近はサイドでドリブルを仕掛けていくのを良く見るね。
G:相変わらず狭いスペースでのプレーは得意じゃないけど、ある程度スペースがある場所なら相手が詰めてきた所を一発で抜く様なドリブルにチャレンジしている。
T:そういえば、最近のごんのトラップは次のプレーを意識した場所にボールを置いていると思う。まあ時々だけど(笑)
G:ちゃんと次のプレーを意識してるから考えてやってる。
T:ごんが得意なプレーは?やっぱり生涯ダイビングヘッド?(笑)
G:ダイビングヘッドほとんどやったことないけど(笑)得意なプレーは体を張ったプレーかな。例えばクロスボールに対してヘディングで突っ込んでいくみたいな。
まあ、ディフェンスにしても攻撃にしても体を張ったプレーがやっぱり得意だと思う。
T:他には?
G:相手は取れないけど味方には通るパスかな。スルーパスみたいな。
T:えっ?!ちょっと分からない(笑)ゲーム中に俺が見逃してるだけ?
G:自分なりには得意なつもり。
T:ふーん・・これからはごんのスルーパスを見逃さないようにするわ(笑)
ところで、ごんはスパイクにすごくこだわりがあると聞いてますが。
G:基本プーマしか履かない。今はパラメヒコライトにこだわって使っている。
T:以前はライトじゃなくてパラメヒコだったと思うけど?
G:パラメヒコ高いから(笑)ライトでも足の甲の部分がすごく柔らかくて感触がいいし、ソールの部分がパラメヒコよりも柔らかいから疲れにくかった。
T:プーマにこだわっているのは、先日引退したごん中山が履いていたスパイクだから?
G:そうそうそうそう(笑)
それもあるし、パラメヒコシリーズは昔から良い皮を使っているし、形もシンプルだし、スタッドも丸スタッドで一番自分に合ってると思う。
T:今使っているパラメヒコライトは何色?
G:ピンク!全体はピンクでプーマのラインは黒。
T:ピンク!?その色はないわ~(笑)
G:(笑)結構かっこいいで。
T:ごん中山が好きなのは知ってるけど、ごん中山以外に注目しているサッカー選手はいる?
G:日本代表の岡崎慎司。
T:ごん中山の後継者と言われているからな。
G:サイドのポジションから中に入ってシュートを決めるっていうプレーがいいと思う。
それと、なでしこジャパンの川澄も同じ様にサイドから中に入ってシュートを決めるから好き。
俺は今までキーパーからディフェンスからフォワード等色々なポジションを経験してきているから、その各ポジションで好きな選手はそれぞれいるよ。
T:では、今まで経験した色々なポジションで一番好きなポジションは?
G:ポジションどうこうと言うよりも、ゴールを決めたりゴールに結びつくプレーをしたいなという気持ちがある。逆にキーパーならば、決定的な相手のシュートを止めたりしたい。
サッカーをしていて楽しいと思うのはゴールを決めたりゴールに結びつくいいプレーをした時だと思うし、試合の勝負を左右するゴールを決めるか決められるかという場面に関りたいと思ってる。
T:それでは一旦サッカーの話から外れて、休日は何をして過ごすことが多い?
サッカー以外の趣味は?
G:子供がダンスを習っているから、なかなか自分の趣味の時間もないけど、トライアル用のオートバイで山を越えたりをするよ。
T:バイクは昔から乗ってた?
G:免許を取ったのは18歳の時、初めてバイクを買ったのは24か25歳の時。
だけど結婚してからはなかなか乗る時間もなかったからペーパーライダーみたいなもん(笑)
T:トライアルを始めたきっかけは?
G:車庫の奥に30~40年前のトライアル用のバイクがあって、弟(ノリユキ)がそのバイクでトライアルを始めた。そして弟からトライアル面白いからやらないかと誘われたのがきっかけ。
T:トライアルの面白さは?
G:普通にはいけない場所をオートバイで越えていけるところ。もちろん上手くならないと越えていけないけど、練習して越えられる様になると面白いよ。
T:トライアルの大会に出たことは?あるならその結果は?
G:昨年はMFJのライセンスを取って、地方選手権に2回出場した。2回ともブービー賞だった(笑)
T:他の趣味って何かある?マイブームとか。
G:燻製作りが趣味かな、燻製に限らず休みの日は結構料理を作ったりするよ。
T:今まで作った中で一番上手くできた燻製は?
G:スモークチキンが一番よかったかな。
T:休みの日に作る料理では何が得意?
G:スパゲティとか。家にあるものを工夫して使って作るのが得意かな。
T:ごんの作ったスパゲティは家族には好評?
G:美味しいって言ってくれてる。
T:お腹減ってきた(笑) 話題を変えます、子供の頃の将来の夢は何だった?
G:宇宙戦艦ヤマトの乗組員になって、波動砲を発射したかった。小学校の同級生にはヤマト馬鹿って言われてた(笑)
T:やっぱり古代進がヒーローだった?
G:古代が好きだった。赤と白の服を着たかった(笑)
T:中学生になってからは?
G:警察官になりたかった。
やっぱり正義の味方になりたくて、正義といえば警察官という発想。
T:高校生になってからは?
G:バイクのレーサー(笑)
T:なんでまた?
G:たぶんノリユキ(弟)の影響。
T:バリ伝だろそれ?!
G:そうそう(笑)当時はバリバリ伝説や鈴鹿の8耐を見ていて、俺も将来バイクに乗ってレースしたいと思ってた。でも、種類は違うけどライセンス取ってトライアルの大会に出たのは、ある意味夢を叶えたかなと思う。
実際バイクの免許を取って乗ってみたら、スピード出すの怖ぇなと思って、俺はレーサー向いてない事に気づいた(笑)
T:大学にいってからは?
G:なんでもいいから有名人になりたかった。お笑いでも俳優でも歌手でもなんでもいいから人前に出る仕事がしたかった。
人前でやる仕事として先生という職業になろうと思ったけど、大学の学部の関係で教員免許が取れなくて諦めた。有名人になるために特に活動もしないまま4年生になって、とりあえず就職せなあかんから地元の企業に就職した感じ。
T:それではチームのことに再び話を戻します。
キャバリーノというチームについてごんの思いを聞かせて下さい。
G:自分にとっての心の拠り所だな。
自分の所属は何か?って聞かれたら「キャバリーノ」って言いたいなと思う。
自分の肩書きはキャバリーノの監督ですと言いたい。
T:他には?
G:自分はサッカーを始めたのがキャバリーノからだから、俺にとってサッカーをすること自体がキャバリーノにいることなんやな。サッカーイコールキャバリーノみたいな(笑)
T:チームの好きなところは?
G:インタビューの最初の方でサッカーの魅力は誰でもできる所って言ったけど、誰でもできるってことを一番ちゃんとやってるのがキャバリーノだと思う。
例えば他のチームの場合、サッカーの上手い下手のレベルが違うと、チームに入ってもやれない部分があるけど、キャバリーノの場合は、俺もそうだったけど初めてサッカーをやりますって人が来ても受け入れるし、その人が楽しくサッカーを続けていけるのも「キャバリーノ」ってチームのいい所だと思う。
T:うちのチームは誰でも来いって感じだから(笑)
それでは、キャバリーノでサッカーを続けていて一番の思い出は何ですか?
G:嶺南大会の優勝はいい思い出だけど、俺あんまり試合出てないしな(笑)
エピソードではないけど、昔は練習とか試合に行くために無理やりな段取りをしてたことが思い出としてあるな。例えば、午後から仕事だけど午前中試合に出て、試合後その場で着替えて仕事行ったり、試合で足を挫いたのに足を引き摺りながら会社行ったり(笑)
夜の練習に行くために会社の同僚が残業しているなか、空気を無視して「お先に失礼します!」といって練習行ったりとか(笑)
そういうサッカーを何よりも優先して、サッカー馬鹿だった頃が一番の思い出かもしれない。
今は家族がいるから、基本的にサッカーよりも家族を優先するようになった。そうしないとサッカーも続けられないことが分かったから(笑)
T:もうすぐ新シーズンが始まるので、今シーズンの抱負や意気込みがあれば聞かせて下さい。
G:正直、選手としての寿命はそう長くないと思う。プレー自体は昔より技術面では上達してるけど、持久力は落ちてるのは自分でも分かる。1試合フルで出場するのは無理になってきている。それでも選手としてチーム内での自分の役割を果たして、まだ一度も取った事がないチーム内MVPを今年は狙いたい。
T:おー!!それはかなり活躍しないとね、試合での活躍だけでなく練習に取り組む姿勢なども全部評価されての表彰だからな。期待しているよ。俺も負けずに頑張るから。
最後に、ごんのファンやチームのサポーターにメッセージをお願いします。
G:サッカーを愛してください!そしてキャバリーノを愛してください!
T:その言葉素晴らしいよ ごんごん!!
以上でインタビューを終わります。ありがとうございました。
2013/03/17